飲酒運転による死亡事故を起こして

2009年6月19日

無職 男性 20代

 

「自分だけは大丈夫だ」という気持ちを少しでも持っている人がいれば、その気持ちを改めてください。私は刑務所で懲役2年の刑で服役しています。そうなった理由は、飲酒のうえ無車検無保険の車を運転して歩行者を轢いて、救助もしないでそのまま逃げてしまったからです。社会で生活していた頃の私は大型トラック運転手をしており、一般の人たちよりも交通ルールを重視しなければいけない立場でありながら、今までにスピード違反、酒気帯び運転、整備不良やシートベルト装着義務違反、運転中の携帯電話使用等、自分だけは大丈夫との考えの下、様々な交通違反を繰り返していました。それ以外にも免許を取得する前に無免許運転で3回も検挙されたこともありました。これだけの違反を繰り返し、何度も免許停止や罰金など痛い目にあいながらも、「捕まらないだろう。もうさすがに大丈夫だろう」と根拠のない思いこみで交通ルールを何度も無視した結果が事故につながったと思います。その事故で相手の被害者は事故からしばらくして亡くなりました。

私は事故後、三日目にしてやっと友人に付き添われて警察に出頭し逮捕されました。その後の経過は、留置所での生活、拘置所に移され、保釈、裁判で判決を受けそして再び拘置所を経て、刑務所という現在に至っております。刑務所に来るまでに本当に色々と思い、考え、感じました。被害者が亡くなるまでの間は、今後の自分の処分や仕事のこと、生活のこと、被害弁済のことなど、主に金銭的なことばかり考えていましたが、被害者が亡くなったことを知らされたときは、本当に辛く、この現実を受け止めることが怖くて自殺も何度も考えました。だけど、妻や子供、両親のことを考えると死ぬこともできませんでした。生きていることがこんなにも辛いと感じたのは初めてでした。そして加害者である私がこんなに辛いのであれば、被害者や遺族はもっとそれ以上に辛い思いを当然しているのではないかと思い、とてもやりきれない気持ちでいっぱいでした。刑務所で生活をする中で、被害者のことや償いについて教育を受けて色々と考えてきましたが、何の罪のない尊い命を奪ってしまった私には、今でも償いの方法についてまだ答えが見つかりません。私の愚かな考えでどれだけの人達が苦しみ犠牲になったかを考えると本当に悔やみ反省しています。

今から免許を取得する人、まだ罰金で済んでいる人達にお願いします。私のようになってから反省してももう遅いのです。交通ルールがなぜあるのか、罰金があるのか、違反することが何故悪いのかよく考えながら運転して欲しいと思います。特に沖縄は車社会であり、飲酒運転の検挙率も事故も全国で一番悪いということですが、一人一人がもっと交通ルールを確認してしっかりして欲しいと思います。最後に自分だけは絶対大丈夫だということは絶対に思わないでください。交通事故の被害者をださない社会になればと思っています。