安全なマリンレジャー

2016年10月31日

安全なマリンレジャー  安全なマリンレジャー

 

我が国唯一の亜熱帯地域に属する沖縄には、多くの観光客がマリンレジャーを楽しむために訪れ、また、地元でもマリンレジャー愛好家が年々増加しております。

県警地域課では、水と共存しつつ、多くの方々がマリンレジャーを楽しむことができるよう、水難事故防止のための諸対策を講じております。

水難事故は、他人事ではなく、水に関わる方々がいつでも当事者になり得ることを肝に銘じて下さい。水難事故はみんなのちょっとした注意で防げるものです。

 

平成28年沖縄県水難事故防止運動について

平成28年中の県内における水難事故事例

増水した平南川に米軍人ら18名取り残される

 

6月12日午後1時30分ころ、大宜味村字津波の平南川中流にある「ター滝」付近で米軍人や幼児を含む計18名が大雨により増水した川で立ち往生し、約6時間後全員が無事救助された。
沖縄本島北部では当日、激しい雨が降り、国頭地区には大雨警報が出されていた。

 

5歳男児がシュノーケリング中溺れる

6月24日午前10時ころ、波照間島ニシハマビーチにおいて、家族4名でライフジャケットを着用せずにシュノーケリング中、両親が2~3分目を離した隙に5歳男児が溺れたもの。
父親がうつ伏せで浮いている男児を発見し、浜に引き上げて心臓マッサージ等を施したところ心肺回復するも約1週間の入院となった。

スキューバーダイビング中の水難死亡事故

7月16日正午ころ、恩納村万座毛付近の海岸で、ガイドを付けずに友人同士4名でスキューバーダイビングを開始したところ、うち女性1名がすぐに海水を誤飲するなどしたが遊戯を継続。しかし、女性に疲労が見られたことから陸に上がることにしたが、波が荒く難航し、女性のマスクが外れるなどして溺れ、搬送先の病院で死亡が確認された。

中国籍の女性がシュノーケリング中に溺れ死亡

7月17日正午ころ、鳩間島の沖合で、友人同士3名でライフジャケットを着用せずにシュノーケリング中、うち女性1名がうつぶせで浮いているのを一緒にシュノーケリングをしていた友人が発見。心臓マッサージ等を施すも搬送先の病院で死亡が確認された。

中学生2人が沖合のリーフに取り残される

8月1日午後8時ころ、「石垣島宮良湾のリーフに中学生2人が取り残されている」と海上保安庁に通報があり、救助される事案が発生。
2人は、事故現場付近の岩礁で午後2時ころから釣りをしており、午後3時30分ころ帰ろうとしたところ、深みにはまって流され、リーフで立ち往生していた。
潮が引くのを待っていたが日没のため、携帯電話で家族に通報し救助を要請。救助時には肩辺りまで潮が満ちてきており、つま先立ちで救助を待っていた。

水難事故を防止するために

大切な命を守るために、ライフジャケットを必ず着用しましょう。

潮干狩り、釣り及びシュノーケリングなどの際は、ライフジャケットを必ず着用しましょう。

浮力により海面に体が浮くので呼吸の確保が容易になるほか、漂流時には体力を温存させることに繋がります。

昨年発生した釣り及びシュノーケリング中の水難死亡事故では、そのほとんどがライフジャケットを着用していませんでした。

離岸流に流された水難事故者が、ライフジャケットを着用していたことが幸いし、漂流しているところを無事に救助された事例もあります。

シュノーケルは正しく使いましょう

シュノーケルは正しく使えば楽しく遊べる道具です。

講習を受け、正しい使い方を身に付けてから使用するようにしましょう。

通常、人間の体は水が肺に入ると反射的に咳をして体外に出そうとしますが、シュノーケリング中に水中で誤って水が肺に入ると反射的に咳をする際に更に水が肺に入ってパニックになることが考えられます。

個人でシュノーケリングを楽しんでいた方が操作を誤って溺れてしまったと思われる事故が多発しています。

子供だけでの遊泳は行わせない

子供だけの遊泳は行わせないとともに、保護者が同伴の場合でも子供が水から上がるまで確実に見届けましょう。

※ 複数の大人が同伴していても監視が行き届いておらず、子供が水難事故に遭うケースが多発しています。

同伴した全員が「誰かが見ているだろう」と考えれば、誰も見ていないということになります。

台風時や天候が悪いときには、絶対に海岸に近づかないこと

台風の通過前や通過後は、大きなうねりや高波が押し寄せる危険があるので、絶対に海岸に近づいてはいけません。人間はどんなに水泳が達者でも、大自然の力には勝てません。興味本位やおもしろ半分で海岸に近づいたために、悲惨な結果を招くことになります。

飲酒した場合や体調が悪いときの遊泳はやめましょう

遊泳や体を水に浮かせる行為は、体力を消耗するかなりハードな運動です。

遊泳後に眠気を憶えた記憶がある人もいるのではないでしょうか。

飲酒時や体調不良時の遊泳は控え、年齢や体力に応じた遊泳を心がけましょう。

※ 旅行疲れにも十分注意しましょう。

海域レジャー提供業者はプロの意識で

潜水業者や海水浴場開設者などの海域レジャー提供業者は、事業者としての責任を自覚するとともに、法令の遵守、十分な監視体制の保持など、プロとして安全確保に万全を期しましょう。

※ 沖縄の海の安全は、海域レジャー提供業者の皆さんの手にかかっています。

水難事故統計資料 平成28年8月31日現在

1 平成28年中の水難事故発生状況(前年対比)

 ※ 内数は、子供(中学生以下)

 

○ 前年同期対比で発生件数が13件増加、死者数が4名増加している。

○ 子供(中学生以下)の事故は、前年死者2名であったが、平成28年8月31日現在、死亡事故なし。

 

2  県民・観光客・米軍人等の水難事故発生状況(前年同期対比)

※ 内数は、子供(中学生以下)

○ 県民の事故は発生28件(前年同期比+9件)、死者17名(前年同期比+5)。
○ 観光客の事故は発生18件(前年同期比+1件)、死者9名(前年同期比-2)。
○ 米軍人等の事故は発生3件(前年同期比+3件)、死者1名(前年同期比+1)。

3  県民・観光・米軍人等の行為別発生状況(前年同期対比)

○ 県民の水難事故で、最も多いのは、魚とり中の事故で、8件発生し死者6名、次に多 いのがシュノーケリング中と遊泳中の事故で、それぞれ3件発生。

○ 観光客の水難事故で、最も多いのは、シュノーケリング中とダイビング中の事故で、 それぞれ6件発生し、シュノーケリング中の死者は4名、ダイビング中の死者は3名となっている。

 

○ 米軍人等の水難事故は3件発生し、前年度の0件に対し、総数で3件の増加となっている。

  行為別内訳は、シュノーケリング中、ダイビング中、遊泳中が、それぞれ1件ずつと なっており、シュノーケリング中に1名死亡している。