交通安全

「運転するなら一口も飲まない」との強い意志を持とう

公開日 2009.06.19

無職 男性 30代

 

私は以前、酒に酔って車を運転して交通事故を起こし相手に怪我をさせてしまった経験があります。

被害者の方は、家族で食事をしての帰り道でした。信号待ちをして停まっているところへ私の運転する乗用車が被害者の車と正面衝突したのです。2台の車は滅茶苦茶に大破し、まるで死亡事故でも起こしたのかという程で、同乗者全員が体を強く打つなどの怪我を負ったのですが幸い死者を出すことはありませんでした。その事故で私も足に怪我をして一週間程入院しましたが、今でも事故のショックでその時のことを思い出すことが出来ませんし、背中に痛みが走ることがあります。その後、私は業務上過失傷害と道路交通法違反で1年6ヵ月の実刑判決を受け服役しました。服役中に刑務所職員から飲酒運転の恐ろしさを教わりましたが、出所して飲酒するようになるとあれほど恐ろしかった飲酒運転による事故の事を忘れ、生活の一部にもなっている自動車を酒を飲んで運転するようになりました。

そしてまた再び刑務所に服役しています。私が経験を通してどうすれば飲酒運転がなくなるだろうかと考えたとき、頭に浮かんだのは、ドライバーの一人一人が自動車を運転することに責任を持ち、その責任がいかに重いかということを自覚しなければならないと思います。また免許取得時や更新の時に飲酒運転被害者の生の声を講習などで聞いてもらうことにより、一人一人が交通法規を守って運転してくれるのではないかと思っています。私のように飲酒運転をして刑務所に入らないためにも、一口でも酒を飲んだら自動車の運転はしない。運転をするなら一口も飲まないという強い意志を持つことが大事だと思います。